法要開始予定日時:5:28
読経:方便品(始めから十如是まで)、自我偈
祖訓:『崇峻天皇御書』六日目
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【令和三年秋彼岸法要一覧】
一日目https://youtu.be/DLHcNklEMUc
二日目https://youtu.be/-ikKhr9dU6g
三日目https://youtu.be/5psYvwjYpEU
四日目https://youtu.be/PtlciEATAyA
五日目https://youtu.be/H5wyfI2Vo5c
六日目→本配信動画
七日目https://youtu.be/cMp9p4wPIGE
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合掌
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、「彼岸」は日常生活に溶け込んでいる言葉ですが、元々は仏教の用語です。
仏教経典の原語の一つであるサンスクリット語に「pāramitā」という言葉があり、「波羅蜜」や「波羅蜜多」と音訳されています。
この「pāramitā」には様々な意味があり、その一つに「pāram (=向こう側)+itā(=行く)」という意味があります。
すなわち、苦しみにまみれた「sahā(=此の岸=娑婆世界)」から一切の苦しみから離れた「pāram (=彼の岸=悟りの境地)」に行き着くこと、つまりは悟りを得ることを表しています。
この意味合いから「pāramitā」は「到彼岸(=彼岸に到る)」と漢訳され、その略称として「彼岸」という言葉が生まれました。
この「到彼岸」のために、自己研鑽と先祖供養の修行集中期間として、日本には「秋彼岸」があります。
「秋彼岸」とは、秋分の日とその前後各3日間を合わせた1週間のことです。
その歴史は古く、『日本後記』巻十三の大同元年(=延暦二十五年=西暦806年)三月十七日辛巳の条に、「崇道天皇(=光仁天皇の子である早良親王)の奉為に、諸国国分寺の僧をして春秋二仲月別七日、金剛般若経を読ましむ」(1)の文面が、「春彼岸」および「秋彼岸」の記録上最古の記述です。
このように、1200年以上前から「秋彼岸」は広く日本の文化に浸透していました。
本日は令和三年秋彼岸の六日目となります。
日蓮聖人は『祈祷鈔』という御遺文に「法華経の行者の祈りが叶わないことなどありえない(原文:法華経の行者の、祈のかなはぬ事はあるべからず)」とつづられています。
祈りや願いとは、色や形で現れないので、いささか不信を抱くこともあります。
ですが、この言葉は「法華経の精神を貫く人の祈りや願いは必ず叶う」ということを伝えています。
どうぞ、本日も手を合わせ共に祈り、その祈りを成就させるために法華経の精神を貫きながら、秋彼岸を私たちと歩んでいきましょう。
再拝
(1)『国史大系』第三巻六十二ページ
NDLデジタルコレクション:https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9…
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使用BGM
「やさしさの時間」 by shimtone様
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「Sunset Memories」 by RockCapers様
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